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2025/1/23 09:23(最終更新 1/23 09:25) 1299文字
関西テレビ定例会見に出席した関西テレビ・大多亮社長(C)ORICON NewS inc.
大阪の関西テレビ(カンテレ)は22日午後、大多亮社長の定例会見を実施し、中居正広とフジテレビをめぐる一連の問題について言及した。中居が女性とトラブルがあったとされる時点で、大多氏はフジテレビ専務取締役だった。
【写真】頭を抱える姿も…中居正広問題で謝罪したカンテレ・大多亮社長
現職のカンテレ社長として、大多氏は「基本的にはこの件に関しましては、関西テレビは一切関係しておりません」とした上で、同局の視聴者・取引関係者、社員やスタッフに対して謝罪。「フジテレビの方にきちっとしたこの件の調査を求めてまいりたい」と伝えた。 質疑応答のほとんどが割かれたのは、フジテレビ常務だった当時について。大多氏は「事案が起きてから、ほどなくして報告があがった」と明らかにし、「非常に重い案件だ」「ある種の衝撃を受けた」などと表現した。「これはこの女性のケア、プライバシー、人権、心身のケアというのを本当にしっかりとやらなければいけないと強く思ったのを覚えています」と吐露。 大多氏によると「すごく限られた状況の中で、私はその情報を得た」という状況で、事案を鑑み、フジテレビ港浩一社長に「上げた」。そして、港社長の指示は「彼女の心と健康を最優先にしなさい」だったという。 中居のレギュラー番組『だれかtoなかい』については「唐突に打ち切る手もあったが、そういう動きが、果たして彼女のためにどういう影響があるんだろうかとすごく考えていた」と述べた。「彼女を守るため」だったとした。「(番組を)いつ終わらせるか?常に頭の中にあった」とも加えた。 中居に対する言葉を聞かれると、「事案だけを見れば、示談もされていますし、守秘義務もあるので、そこに私がどうこう言うことはない」とした上で、「番組を漫然と続けていこうなどと思ったことは一度もない、という気持ちと一緒です」と表現。その意味について「それはある種の怒りなのか?」と向けられ、「そうとっていただいて結構です」と答えた。 会見には、関西放送記者会加盟社だけに限らず、ウェブメディアを含む27社が参加。視聴率実績などの定例報告を冒頭行ったのをのぞき、ほぼ全て、この問題に関する質疑応答となり、2時間超に及んだ。 ■フジテレビ・中居正広をめぐる騒動 昨年末に一部週刊誌が、中居と女性との間に2023年6月ごろトラブルがあり、高額な示談金で解決していたと報じた。今年に入り、1月9日、中居は声明を発表。トラブルがあったこと、示談が成立・解決していることは事実と説明した。 フジテレビの社員の関与があったとも報じられている。フジテレビ港社長は17日の会見で騒動を謝罪するとともに、この問題に関して、第三者の弁護士を中心にした調査委員会を設置する意向を示した。 また、大多氏は、昨年6月にカンテレ社長に就任するまで、フジテレビ専務取締役を務めており、渦中の人物として名前が挙げられている。
騒動は収まりを見せず、フジテレビのCMが相次いで差し替えとなっている。中居がレギュラー番組は、次々と終了の対応がとられている。